RSM International Academyについて
スポーツ医学に基づくマッサージ教育|RSM International Academy
RSM International Academyは、Chiang Mai, Thailandでスポーツ医学に基づくマッサージの専門教育を行っています。実務経験を持つマッサージセラピスト、医師・理学療法士・鍼灸師などの医療専門職、スポーツコンディショニング専門職が、既存の技術をさらに深めるために学ぶスクールです。
機能解剖学、臨床触診、キネティックチェーン(運動連鎖)の評価を通じ、痛みや動作制限に関係する所見を整理し、適切なマッサージ手技と負荷を判断する力を養います。受講者は、手技を行う理由と施術前後の変化を説明し、クライアントに合わせて技術を調整する方法を習得します。
通常クラスは最大14名。Hironori Ikeda, MSc Sports Medicineが接触位置、圧の方向・深度、施術者の姿勢を直接確認し、実務で活かせる技術の向上を指導します。
RSMメソッド|評価・触診・手技選択・再評価
RSMでは、主訴・既往歴の確認、動作・関節可動域・筋機能の評価、臨床触診を行い、得られた所見から施術方針を組み立てる方法を学びます。筋緊張やトリガーポイント、筋・筋膜の滑走性、関節可動性を検討し、手技の適応と優先順位を判断します。
実技では、筋の走行・付着・作用を確認し、接触部位、圧の方向・深度・速度を調整します。施術後は同じ評価方法で可動域や動作の変化を比較し、効果が乏しい場合には手技と負荷を見直します。評価から手技選択、再評価までを繰り返すことで、臨床推論と実技の精度を高めます。授業・教材・実技指示・質疑応答はすべて英語です。
創設者・主任講師|Hironori Ikeda, MSc Sports Medicine
Hironori Ikeda, MSc Sports Medicineは筑波大学大学院健康教育学スポーツ医学研究室修了。世界各地で30年以上にわたり、マッサージの臨床実務と専門職教育に携わってきました。機能解剖学、臨床触診、Biomechanics(生体力学)、姿勢・動作評価を実技教育へ結びつけています。
Chiva-Som Hua Hin(Thailand)で6日間、Four Seasons Resort Langkawi(Malaysia)で4日間、ホテルのマッサージセラピスト向け短期集中実技研修を指導してきました。Italy、Switzerland、Germany、Spainなどでも専門職向けワークショップを実施してきました。
受講者には、各国の医師・理学療法士などの医療専門職、ナショナルチームのマッサージセラピスト、欧州プロリーグのフィジカルコンディショニングトレーナーが含まれます。Hironori Ikeda, MSc Sports Medicineは日本語を話しますが、授業中の説明・実技指示・質疑応答は英語で行います。経歴の詳細は講師紹介をご覧ください。
機能解剖学と臨床触診|層構造・接触・組織反応
骨指標、筋の起始・停止、線維方向、筋間の位置関係を機能解剖学に基づいて確認する。皮膚・浅層組織から接触を始め、筋収縮・伸張・関節運動に伴う反応と照合しながら、触診の部位・方向・深度を調整する。
触診で得た圧痛、張力、滑走の所見だけで、癒着、神経障害、症状の原因を確定しない。主訴・既往歴、動作、関節可動域、筋機能を組み合わせ、観察できた事実と介入仮説を区別して説明する。献体を用いた解剖学実習では、筋・筋膜・神経・関節包の立体的な位置関係を観察し、生体での触診と照合する。
主要3課程|トリガーポイントセラピーから段階的に受講
トリガーポイントセラピー(Trigger Point Therapy/TPT)で臨床触診と筋機能評価を習得し、ディープティシューマッサージ(Deep Tissue Massage/DTM)で深層組織への手技選択と圧調整を訓練。その後、ダイナミック筋膜リリース(Dynamic Myofascial Release/DMR)で動作と軟部組織手技を統合する。DTMにはTPT修了、DMRには両課程修了が必要です。
各課程は5日間・20時間、THB 12,000。金曜日13:00–15:00の最後の2時間は実践演習(2時間)で、総20時間に含まれる。3課程の受講料合計はTHB 36,000。開講日と受講条件は日程・料金案内を確認する。
手技選択の根拠と負荷の管理
同じ部位の訴えでも、経過、負荷履歴、動作時の反応、可動域、筋機能は異なる。実技では所見を照合し、軟部組織への手技、ストレッチ、Joint Mobilization(関節モビライゼーション)などから、目的と適応に合う方法を選択する。
接触面、圧の方向・深度・速度、持続時間、動作範囲を調整し、対象者の同意と許容度を確認する。介入後は同一課題を再評価し、反応に応じて継続・修正・中止を判断。強い圧や大きな可動域自体を成果とせず、観察可能な反応を根拠に負荷を管理する。
痛みの理解|身体所見と対象者の経験を照合する
痛みの評価では、主訴と経過、負荷、動作・関節可動域、筋機能、触診時の反応を確認する。筋・筋膜や関節の所見は評価情報の一部であり、姿勢の形や圧痛だけで痛みの原因を決めない。
IASPの痛みの定義は、痛みが生物学的・心理学的・社会的要因の影響を受ける個人的な経験であることを示す。RSMの実技でも、観察所見と対象者の訴えを照合し、説明と同意、反応の再確認を重視する。症状が施術の適応や各自の職務範囲を超える場合は、医療機関への相談・紹介を判断する。
運動連鎖の評価|Kinetic Chain
歩行、スクワット、片脚支持、上肢挙上などの課題で、足部・膝・股関節・骨盤・胸郭・肩甲帯の相互関係を観察する。足関節背屈、股関節伸展・回旋、胸椎回旋などを個別に確認し、課題中の代償動作と照合する。
例えば、スクワット中の踵の挙上や体幹の前傾を認めても、それだけで足関節や股関節を原因と断定しない。条件を変えた比較動作、関節可動域、筋機能、触診所見から仮説を立てる。対象部位と負荷を選択し、同一課題による再評価で介入方針を修正する。詳細は動的姿勢評価・運動連鎖トレーニングを参照。
筋膜の滑走と神経ダイナミクス
筋・筋膜、関節、神経組織の関与を区別するため、組織の層構造と位置関係、動作・伸張・肢位変化に対する症状と可動域の反応を照合する。触診上の張力や滑走の変化は所見として記録し、神経の圧迫や癒着を単独の触診で確定しない。
Neurodynamicsでは、神経組織の機械的感受性を他の所見と組み合わせて解釈する。適応と安全性を確認し、負荷と動作範囲を調整します。放散痛やしびれなどの反応を無理に再現せず、悪化や適応外の所見があれば中止・紹介を判断する。ダイナミック筋膜リリースでは、こうした評価視点を動作中の軟部組織手技へ接続する。
動的姿勢評価|固有受容感覚と運動制御
静止立位に加え、歩行、片脚支持、体重移動、スクワット、上肢挙上を観察する。骨盤前傾・後傾(anterior/posterior pelvic tilt)、Forward Head Posture、胸郭と肩甲骨の運動などを記録し、主訴、課題の遂行、可動域、筋機能と照合する。
Proprioception(固有受容感覚)と運動制御は、バランス、動作の再現性、負荷や支持条件を変えたときの反応から評価する。動画を用いる場合も、動作の見た目から障害や将来の傷害を断定しない。受講者は評価課題を選択し、介入前後で同じ条件を再現する手順を習得する。
実務経験と既修了科目に応じた専門課程
RSMの各課程は、受講者の実務経験、既修了科目、確認したい課題に応じて受講条件を設定する。主要3課程はトリガーポイントセラピーから段階的に進み、午後の追加実技、週末課程、個別研修にはそれぞれの条件を適用する。
Professional Sports Medicine Massage Courseは、マッサージ実技とチェンマイ大学医学部との連携による献体を用いた解剖学実習を統合する。8日間・6日間・4日間の構成があり、既修了科目と実務経験により参加区分が異なる。正式な日程・料金・受講要件は各課程の案内で確認する。
渡航手配前に、経歴と既修了科目、希望期間をRSMへ連絡し、条件と空席を確認する。すべての課程で英語による説明の理解、指示確認、質問・応答が必要。
トリガーポイントセラピー|臨床触診と筋機能評価
トリガーポイントセラピー(Trigger Point Therapy/TPT)では、主訴・既往歴、圧痛、筋収縮・伸張時の反応、動作・関節可動域を照合し、触診所見から介入仮説を立てる。対象筋の走行・付着・機能を確認し、接触位置と圧の方向・深度・負荷を選択する。
例えば頸部・肩甲帯では、僧帽筋上部、肩甲挙筋などの機能と関連動作を照合する。圧痛や関連痛の再現だけで原因を確定せず、介入前後に同じ動作課題とROMを再評価します。触診、手技の適用、説明、再評価を臨床実技として反復する。後続のディープティシューマッサージには本課程修了が必要です。コース内容・日程・申込みを確認する。
ディープティシューマッサージ|深層組織への手技と圧調整
ディープティシューマッサージ(Deep Tissue Massage/DTM)は、トリガーポイントセラピーで習得した臨床触診と筋機能評価を基礎に、深層組織への接触と負荷を調整する課程。受講にはトリガーポイントセラピー修了が必要です。
骨盤前傾・後傾、Forward Head Posture、胸椎後弯、肩甲骨運動、股関節伸展・回旋などを観察し、主訴・動作・可動域・筋機能・触診所見を照合する。姿勢だけで筋の短縮や筋力低下を決めつけず、所見に応じて対象部位、手技、圧の方向・深度・速度を選択する。
施術者の体位と荷重移動、手掌・前腕などの接触面を調整し、対象者の反応と許容度を確認します。介入後は同一課題で再評価し、負荷や手技を修正する。コース内容・日程・申込みを参照。
ダイナミック筋膜リリース|動作と軟部組織手技の統合
ダイナミック筋膜リリース(Dynamic Myofascial Release/DMR)は、対象者の動作と軟部組織への接触を組み合わせ、反応に応じて手技を調整する課程。受講にはトリガーポイントセラピーとディープティシューマッサージの両課程修了が必要です。
筋の走行・付着、筋間の位置関係、伸張・収縮時の反応、関節可動域を照合し、手技の方向・速度・負荷と動作範囲を選択する。適応に応じてJoint MobilizationやNeurodynamicsの評価視点を組み合わせ、介入前後で同じ課題を再評価する。
触診で感じる張力や滑走の変化と、対象者の訴え・動作の変化を区別して記録する。癒着の解消、神経滑走の回復、傷害予防などを一律に保証する内容ではない。実技の詳細はコース案内を参照。
スポーツマッサージ|競技負荷とリカバリーへの対応
スポーツマッサージでは、競技種目、直近の練習・試合、疲労・筋痛、既往歴、次の競技までの時間を確認する。走行、跳躍、投球などの競技動作と関節可動域、筋機能、触診時の反応を照合し、競技前後の目的に応じて部位と手技、圧・速度・持続時間を選択する。
介入後は同一課題と本人の反応を再確認し、負荷を調整する。競技成績の向上や傷害予防を、マッサージ単独の確実な効果として扱わない。練習負荷、休養、運動指導、医療上の判断と連携する視点を持つ。
スポーツマッサージコースはトリガーポイントセラピーの週の午後に行う追加実技。開催日・料金・受講条件はコース案内と日程を確認する。
オーソペディックマッサージ|呼吸・胸郭・脊椎の評価
呼吸時の胸郭運動、胸椎・肋骨周囲の可動性、姿勢と動作の関係を確認し、主訴、関節可動域、筋機能、触診所見を照合する。Diaphragm(横隔膜)や体幹筋群の機能を解剖学に基づいて整理し、呼吸と動作の協調を観察する。
実技は非スラストのJoint Mobilization(関節モビライゼーション)を中心に、対象部位、接触方向、圧、動作範囲を調整する。適応・禁忌と対象者の反応を確認し、介入後は同じ呼吸・動作課題またはROMで再評価。呼吸器疾患の診断や治療を目的とする課程ではない。
オーソペディックマッサージ(呼吸・脊椎)の正式な内容、開講日、受講条件を確認する。
リメディアルマッサージ|個人差を踏まえた評価と手技選択
個々の骨格特性、動作、関節可動域、筋機能と主訴を照合し、見た目の左右差や姿勢を一律に矯正対象としない。骨盤前傾・後傾、股関節の回旋、足部の回内・回外などの所見は、課題条件や負荷を変えた際の反応と組み合わせて解釈する。
Craig’s Test(クレイグテスト)などの評価は、実施条件と限界を理解して用いる。単一の手技検査や触診だけで骨格構造、神経の圧迫、症状の原因を確定しない。対象部位と手技、圧・負荷を選択し、介入後は施術前と同じ方法で動作や可動域の変化を再評価する。
リメディアルマッサージコースはディープティシューマッサージの週の午後に行う追加実技。既修了科目と受講条件を確認して申し込む。
スポーツ医学マッサージ|評価と介入計画の統合
スポーツ医学マッサージコースは、評価所見をスポーツコンディショニングやリハビリテーションに関連する実務へ結び付ける午後の追加実技。ダイナミック筋膜リリース(Dynamic Myofascial Release/DMR)の週に実施する。DMRの受講には、トリガーポイントセラピー(Trigger Point Therapy/TPT)とディープティシューマッサージ(Deep Tissue Massage/DTM)の両課程修了が必要です。
主訴、既往歴、トレーニング負荷、競技動作、関節可動域、筋機能、触診所見を整理し、介入の目的と優先順位を決める。動画による動作観察も評価情報の一部とし、姿勢や圧痛点だけで症状の原因を断定しない。
実技では既修了課程の手技を選択・組み合わせ、接触面、方向、深度、圧・負荷、動作範囲を管理する。Hironori Ikeda, MSc Sports Medicineが触診、施術者の体位、手技選択を直接確認し、修正点を具体的に指導。施術前と同じ動作課題で動作や可動域の変化を確認し、手技を調整する根拠を説明する。
評価・実技・再評価を一連の手順として習得し、負荷の変更、中止、医療機関への紹介を検討すべき所見を整理する。コース内容と最新日程で料金・受講条件を確認し、申込み先へ連絡する。献体解剖学実習を含むProfessional Sports Medicine Massage Courseとは、日程・構成・料金が異なる。
プロフェッショナルスポーツ医学マッサージ|献体解剖学実習
Professional Sports Medicine Massage Courseは、マッサージの臨床実技と、チェンマイ大学医学部との連携による献体を用いた解剖学実習を統合する。解剖学教員が筋・腱・筋膜・神経・関節包の位置関係を解説し、平面図では捉えにくい層構造と隣接組織の関係を観察する。
フリープラクティスではHironori Ikeda, MSc Sports Medicineが触診を指導します。骨指標の同定、接触方向・深度、深層筋の構造を確認し、献体で観察した構造と生体の触診所見を照合する。筋の層構造や神経・血管との位置関係を確認し、接触部位と負荷を選択する根拠へつなげる。
受講料は8日間THB 38,000、6日間THB 33,000、4日間THB 29,000。実務経験と既修了科目により参加区分が異なる。講義・教材・実技指示・質疑応答は英語。正式な日程・受講要件・申込みを確認する。
国際的な実技教育と実務への適用
RSM International Academyには、各国のマッサージセラピスト、医療専門職、スポーツコンディショニング専門職が参加する。受講者は自らの実務経験と課題を持ち寄り、評価所見、手技選択の根拠、負荷管理、再評価を英語で説明・実施する。少人数制での直接指導により、触診と手技の修正点を確認する。
公開された受講者の声では、解剖学の説明や実技中の具体的なフィードバックが評価されている。受講者の経験はGoogleマップのレビュー・評価を参照。コース修了証はRSM独自のものであり、医療資格や施術免許を付与しない。実務への適用は、活動地域の法規と各自の職務範囲に従う。
臨床内容は、研究対象、方法、評価指標、効果の大きさと限界を確認して解釈する。IASPの痛みの定義、WHOの慢性一次性腰痛ガイドライン、足関節捻挫の臨床実践ガイドラインなどの一次資料は、評価とケアを考えるための参考資料。これらの機関がRSMの教育課程や個別の手技を認定・推奨しているという意味ではない。

