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機能解剖学とスポーツ医学マッサージ|痛みの評価・臨床触診を学ぶRSMブログ

10 Oct 2026

上腕三頭筋|長頭を評価するとき、肩の位置も変える理由

トリガーポイント療法と姿勢評価

トリガーポイント療法と姿勢評価

上腕三頭筋長頭・外側頭・内側頭の肘伸展と、長頭の肩関節作用

  • 長頭だけは肩関節もまたぐ。 上腕三頭筋は肘を伸ばしますが、長頭は肩甲骨から始まり、肩関節の位置にも影響を受けます。肘だけ曲げて伸張したつもりでも、肩の挙上角度が違えば長頭にかかる長さの条件は変わります。
  • 長頭は肩の伸展・内転にも関わる。 長頭は肩甲骨から始まるため、肩関節をまたがない外側頭・内側頭とは長さの条件が異なります。肩を挙げて肘を曲げる姿勢では長頭が伸ばされ、腕を下ろした肘伸展とは負担が変わります。

体側で押す動作と、腕を頭上に上げた肘伸展で痛みを比べる

  • 腕を下ろした肘伸展と、頭上での肘伸展を比較する。 プレス動作や投球で後上腕部が痛む場合、肩の位置を変えたときの症状を確認します。肘頭のすぐ上の腱の痛みと、筋腹の張りも分けて考えます。
  • 肘の後ろのどこが痛むかを、動作と合わせて確認する。 筋腹に広がる張り、肘頭付近の局所痛、肘の奥の痛みを分けます。競技で困るのが伸ばす瞬間か、投球後か、体重を支えるときかを明確にすると、手技後の比較も具体的になります。

上腕三頭筋腱損傷・肘頭周囲痛と、投球時の肘後面痛

  • 肘後面痛には、腱以外の問題もある。 腫れや熱感のある肘頭部、急な伸展力の低下は、強い摩擦や圧迫で反応を見る対象ではありません。投球時の肘痛は、動作と反復負荷を含めて把握します。
  • 急な伸展不能と、押すと痛い腫れを同じに扱わない。 三頭筋腱損傷では力を出せない所見が重要で、肘頭周囲の腫れでは滑液包なども確認が必要です。筋腹のマッサージが適切な状態かを、発症状況と機能低下から判断します。

三頭筋の筋腹と周囲筋膜を施術し、プレスと頭上動作を再評価する

  • 肩を無理に挙げず、接触できる肢位をつくる。 筋腹を扱うときは肩と肘を支え、長頭の走行に沿って圧と方向を調整します。手技後は、本人が困る押す動作や頭上動作を軽い負荷から再確認します。
  • 長頭を扱うときは、肩の高さを段階的に変える。 上腕と肘を支え、筋腹・周囲筋膜への圧と方向を調整します。施術後は痛みのない肘伸展を促し、体側でのプレスと頭上での伸展を比べて、どの条件が改善したか確認します。

筋の長さと競技動作を結び付け、施術の姿勢と荷重を選びます。 Sports Massage(スポーツマッサージ)では、競技動作と練習負荷に合わせ、マッサージをコンディショニングへ応用します。

関連する実技:Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)。各講座の受講条件をご確認ください。

Hironori Ikeda講師によるハンズオントレーニング。チェンマイでの授業・実技指導・質疑応答は英語です。

9 Oct 2026

上腕筋|手のひらの向きが変わっても働く肘屈筋

ディープティッシュマッサージの講義

ディープティッシュマッサージの講義

上腕筋の肘屈曲作用と、尺骨へ付着する意味

  • 橈骨ではなく尺骨へ付く。 上腕筋は上腕二頭筋の深層にあり、尺骨に付着して肘を曲げます。前腕の回内・回外をまたがないため、手のひらの向きを変えても肘屈筋として機能する点が、上腕二頭筋との違いです。
  • 前腕の回旋をまたがないため、回外筋とは分けて考える。 上腕筋は尺骨へ付く肘屈筋で、上腕二頭筋のように橈骨を回す作用を持ちません。前腕を回内した肘屈曲でも働くため、手の向きを変える評価が肘前面痛の整理に役立ちます。

前腕回内・中間位・回外で、肘を曲げた痛みを比較する

  • 回外だけの痛みを、上腕筋の問題と決めない。 肘屈曲への反応と前腕回旋への反応を分けます。上腕前面の深い痛みがあっても、筋腹・腱・関節を含めて位置を確認し、一つの抵抗運動だけで原因を確定しません。
  • 肘を伸ばして引かれる痛みと、曲げて力を入れる痛みを分ける。 肩と前腕の位置を一定にし、筋の伸張と収縮への反応を比較します。肘そのものが他動でも動きにくい場合は、筋腹の張りだけでなく関節周囲の制限も考えます。

上腕筋の筋損傷と、上腕二頭筋腱・肘関節由来の前面痛

  • 深い場所ほど正確に触れられるわけではない。 上腕筋の内側には神経血管が近接し、上腕二頭筋の下へ無理に指を入れる方法は適切ではありません。肘前面にしびれが出る刺激は、狙った筋に届いた証拠ではありません。
  • 外傷後の腫れや伸展制限を、深部筋のこりと決めない。 転倒や急な負荷の後に肘前面が腫れた場合は、筋腱・関節を含む評価が必要です。回外時痛が強ければ上腕二頭筋腱なども確認し、上腕筋の位置に痛みがあるだけで対象を決めません。

上腕二頭筋との層を確認して施術し、肘屈曲と伸展を比べる

  • 外側から触れられる範囲と筋の収縮を照合する。 上腕二頭筋との境界を意識し、軽い肘屈曲で組織の動きを確認します。前腕の向きをそろえて肘の曲げ伸ばしを再評価し、局所の押しやすさと動作の変化を分けて記録します。
  • 筋腹を確認し、前腕回旋を変えて同じ屈曲を再評価する。 神経血管が集まる肘前面へ圧を集中させず、上腕を支えて周囲筋膜と合わせてマッサージします。施術後は肘を伸ばす範囲と軽い屈曲抵抗を比べ、動作時痛の変化を確認します。

表層の筋に隠れる肘屈筋を、走行と動作から理解します。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

関連する実技:Sports Massage(スポーツマッサージ)。各講座の受講条件をご確認ください。

Hironori Ikeda講師によるハンズオントレーニング。チェンマイでの授業・実技指導・質疑応答は英語です。

8 Oct 2026

烏口腕筋|烏口突起の下を押す前に、肩の運動と神経を知る

整形外科マッサージと動的姿勢評価

整形外科マッサージと動的姿勢評価

烏口腕筋のGH関節屈曲・内転と、肘をまたがない走行

  • 肩甲骨から上腕骨へ向かい、肘はまたがない。 烏口腕筋は肩の屈曲・内転に関わります。烏口突起付近には上腕二頭筋短頭もあるため、同じ起始部の近くに触れたからといって、同じ機能の筋とは考えません。
  • 烏口突起を共有していても、肘を動かす作用は異なる。 烏口腕筋と上腕二頭筋短頭は近接して始まりますが、烏口腕筋は上腕骨に付着します。GH(肩甲上腕)関節の屈曲・内転への反応と、肘屈曲への反応を分ける理由がここにあります。

肩屈曲・内転時痛を、上腕二頭筋の肘屈曲時痛と比べる

  • 肘を動かす痛みと、上腕を前へ寄せる痛みを分ける。 肩屈曲・内転で出る症状と肘屈曲で出る症状を比較します。肩前面の圧痛を見つけるだけでなく、どの動作が本人の困り事と一致するかが、対象を選ぶ手掛かりです。
  • 腕を胸へ寄せる動作で、どこに痛みが出るか。 肩を前へ上げる課題と内側へ寄せる課題を軽い負荷で比べ、痛む場所を確認します。肩前面の痛みには大胸筋・上腕二頭筋や関節の関与もあるため、筋腹の圧痛と動作の一致を照合します。

筋皮神経周囲の症状と、肩前面の筋腱・関節由来痛

  • 筋皮神経が筋を貫く。 烏口腕筋は神経との位置関係が重要な筋です。上腕内側を深く圧迫して前腕へ響く感覚を引き出す方法では、筋への刺激と神経刺激を区別できません。
  • 前腕外側の感覚変化があれば、筋皮神経の情報も必要。 筋皮神経は烏口腕筋を貫き、上腕の筋を支配した後に前腕外側の感覚にも関わります。局所の圧迫でしびれを出して筋を同定する方法は避け、筋力・感覚の変化を別々に記録します。

烏口突起から筋腹の位置を確かめ、肩の屈曲・内転を再確認する

  • 烏口突起を目印に、周囲との位置関係を学ぶ。 骨指標は方向を知るために使い、骨の下を強く掘るためには使いません。上腕を支持し、触れられる範囲の軟部組織への圧や方向を調整した後、肩の屈曲・内転を再確認します。
  • 上腕内側を深く押し込まず、筋腹と周囲筋膜を扱う。 上腕を支えて肩前面の張力を減らし、骨指標から位置を確認して圧と方向を調整します。施術後は同じ肩屈曲・内転と肘屈曲を比べ、どの動作の痛みが変わったかを確認します。

肩を前へ上げる痛みと肘を曲げる痛みを分け、肩前面のどの筋を施術するか学びます。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

関連する実技:Deep Tissue Massage(ディープティッシュマッサージ)。DTMの受講条件・特例受講の審査については、コース詳細をご確認ください。

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8 Oct 2026

腕橈骨筋|親指を上にした持ち上げ動作で働く肘屈筋

オランダ代表のマッサージセラピストがRSMを選択

オランダ代表のマッサージセラピストがRSMを選択

腕橈骨筋の肘屈曲作用と、前腕中間位での持ち上げ動作

  • 前腕外側にあるが、主な働きは肘屈曲。 腕橈骨筋は上腕骨から橈骨遠位部へ走り、前腕を中間位にした持ち上げ動作で確認しやすい筋です。前腕伸筋群と近くても、手関節を伸ばす筋ではありません。
  • 手首をまたがないため、背屈で痛む理由は別に考える。 腕橈骨筋は橈骨遠位部へ付着しますが、手関節には達しません。橈骨神経支配の筋でも肘屈曲を行うため、「前腕外側だから手首の伸筋」という見方では作用を取り違えます。

ハンマーグリップの肘屈曲と、手関節背屈で前腕外側痛を比べる

  • 肘を曲げる課題と、手首を反らす課題を比べる。 工具やラケットを握る人の前腕外側痛では、握る・肘を曲げる・手首を反らす動作を分けます。痛む場所が近いだけで、すべてをテニス肘として扱わないことが大切です。
  • 肘を曲げる力と、道具を握る力を別々に変える。 同じ重さでも握る強さを変えると、前腕伸筋群への保持負荷が変わります。肘屈曲だけで痛むのか、強く握った場合に痛むのかを比べることで、腕橈骨筋と周囲筋の負担を整理します。

外側肘腱障害・橈骨神経周囲の症状と、腕橈骨筋の筋腹痛

  • 筋腹が大きいことと、発揮できる力は同じではない。 筋線維の長さや配列は筋によって異なります。体表から見える太さや硬さだけで、腕橈骨筋が「強すぎる」「使えていない」と判断せず、動作で確かめます。
  • 筋腹の圧痛だけで、テニス肘とは判断しない。 外側上顆の腱の痛み、前腕近位部の深い痛み、神経に沿う症状は区別して聞き取ります。指を伸ばす力の低下や持続するしびれがあれば、筋腹への手技以外の評価も必要です。

腕橈骨筋と前腕伸筋群を分けて施術し、持ち上げる動作を確認する

  • 前腕を支持し、伸筋群との境界を確認する。 軽い肘屈曲で筋の収縮を確認し、筋腹への圧や方向を調整します。手技後は同じ握り方と肘角度で持ち上げ動作を試し、仕事・競技での負荷に結び付けます。
  • 筋腹と周囲筋膜を施術し、同じ握りで持ち上げる。 親指を上に向けた姿勢で筋の位置を確かめ、隣接する伸筋群と分けてマッサージします。施術後は握力と肘角度をそろえ、痛みのない範囲で曲げ伸ばしを促して比較します。

握り方と肘屈曲の関係を理解し、前腕のマッサージを競技動作へ応用します。 Sports Massage(スポーツマッサージ)では、競技動作と練習負荷に合わせ、マッサージをコンディショニングへ応用します。

関連する実技:Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)。各講座の受講条件をご確認ください。

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7 Oct 2026

円回内筋|回す負荷と握る負荷を分けて、肘内側痛を考える

深部指圧マッサージコース

深部指圧マッサージコース

円回内筋の前腕回内・肘屈曲作用と、内側上顆からの走行

  • 手のひらを下へ返す筋は、握る筋と同じ場所に集まる。 円回内筋は前腕を回内させ、肘屈曲にも関わります。内側上顆付近は手関節・指の屈筋群とも近いため、局所の圧痛だけでは対象を選び切れません。
  • 回内は、手首をねじるのではなく橈骨が尺骨に対して回る運動。 円回内筋は橈骨へ付着し、手のひらを下へ向ける前腕回旋に関わります。肘を曲げる作用もあるため、肘角度と握る力をそろえると、回内負荷への反応を比較しやすくなります。

前腕回内と手関節屈曲を分け、肘内側痛を比較する

  • 回内と手関節屈曲で、痛みの出方を比べる。 ラケットやドライバーを使う動作を聞き取り、回す負荷で痛むのか、握ったまま手首を曲げる負荷で痛むのかを整理します。筋に力を入れた反応と、伸張した反応も照合します。
  • 伸張した痛みと、回内に力を入れた痛みを照合する。 肘を支えた状態で、無理のない回外と軽い回内抵抗を比べます。内側上顆付近の痛みだけでなく、前腕筋腹や手指へ症状が広がるかも聞き取り、施術部位を選びます。

内側肘腱障害と、円回内筋周囲での正中神経障害

  • 正中神経との位置関係がある。 正中神経は円回内筋の二頭間を通ります。前腕を押して母指・示指側へしびれが出る場合は、筋のこりへの適切な刺激と考えず、神経症状として扱います。
  • 母指側のしびれを、筋の張りから出る痛みと一括りにしない。 正中神経は円回内筋の周囲を通り、絞扼が問題となる場合があります。感覚変化や巧緻動作の低下があれば、筋の圧痛とは別の所見として扱い、強い押圧で再現を繰り返しません。

円回内筋の筋腹・周囲筋膜を施術し、回内と握る動作を確認する

  • 付着部を強くこする前に、筋腹と動作を確認する。 肘を支えて軽い回内を行い、走行を確認します。施術では刺激量を抑え、回す仕事動作の反応を再評価し、反復回数や握る力の調整も検討します。
  • 腱の起始部だけに摩擦を集中させない。 筋腹と周囲の筋膜・結合組織の動きを確かめながら圧と方向を調整します。施術後は痛みのない回内・回外を促し、道具を握って回す動作でも症状の変化を確認します。

前腕回旋の機能解剖から、肘内側への手技を選ぶ判断力を養います。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

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6 Oct 2026

回外筋|肘外側の痛みを、手首の伸筋だけで説明しない

動的筋膜リリースと姿勢評価

動的筋膜リリースと姿勢評価

回外筋と上腕二頭筋による前腕回外と、肘位置による負荷の違い

  • 肘の近くで橈骨を回す深層筋。 回外筋は手のひらを上へ返す動作に関わり、上腕二頭筋も同じ回外に参加します。肘の位置と負荷条件を変えて比較することで、回外動作を一つの筋だけに割り当てずに考えられます。
  • 回外は、肩を外へ回すGH関節外旋とは異なる。 回外筋は橈骨近位部へ付着し、前腕を回して手のひらを上へ向けます。肩の外旋で手の向きを変えていないか、上腕を支えて確認すると、前腕そのものの運動を見やすくなります。

回外抵抗・手関節背屈・握る課題で肘外側痛を比較する

  • 手首を反らす痛みと、回外する痛みを比べる。 肘外側から前腕近位部が痛む人では、握る課題・手関節伸展・回外のどれで普段の症状が出るかを確認します。痛む点を探すだけでは、伸筋群と回外筋周辺の負荷を整理できません。
  • 肘を伸ばした回外と、曲げた回外を比べる。 上腕二頭筋も回外に関わるため、肘位置と抵抗量によって負担条件が変わります。同じ場所が痛むか、痛みが筋腹・外側上顆・前腕深部のどこに出るかを分けて記録します。

橈骨トンネル周囲痛・後骨間神経障害と、外側肘腱障害

  • 橈骨神経の深枝が近接する。 回外筋の内部を通る神経への圧迫を、深層筋への有効な手技と取り違えないことが重要です。指や手関節を伸ばしにくいなどの筋力低下は、医療評価を検討する所見です。
  • 肘外側痛と、指が伸ばしにくい症状を別に確認する。 回外筋を通る橈骨神経深枝の問題では、後骨間神経支配筋の筋力低下が重要な所見となります。圧痛の強さだけで神経障害と筋腱の痛みを区別できるわけではありません。

回外筋周囲の筋腹を無理なく施術し、前腕回外時の痛みを確認する

  • 深く押す量ではなく、回旋条件を管理する。 前腕を支持して回内・回外の動きを確認し、施術できる筋腹と周囲組織に接触します。施術後は同じ抵抗量で回外を比べ、圧痛の変化だけで終了しません。
  • 神経へ響く圧を避け、筋腹と周囲筋膜の張りを扱う。 前腕を支持し、回内・回外で組織の張力を変えながら施術する位置を選びます。施術後は上腕を同じ位置に保ち、前腕だけの回外と実際の作業動作を再確認します。

肘外側の解剖を、回旋動作と神経への配慮を含めて理解します。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

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5 Oct 2026

方形回内筋|手首に近い回内筋を、直接押す以外の視点で学ぶ

ダイナミック筋膜リリースの実技

ダイナミック筋膜リリースの実技

方形回内筋の前腕回内作用と、遠位橈尺関節の支持への関与

  • 前腕の遠位で橈骨と尺骨を結ぶ。 方形回内筋は前腕の深層にあり、回内に関わります。円回内筋とは異なり肘をまたがないため、前腕回旋を考えるときは肘側と手首側の両方を確認する必要があります。
  • 肘ではなく、手首の近くで二つの前腕骨を結ぶ。 方形回内筋は橈骨と尺骨の遠位部をつなぎ、回内と遠位橈尺関節の支持に関わります。円回内筋とは肘をまたぐかどうかが異なるため、回旋時の痛みを肘側だけで考えないことが大切です。

肘角度を変えた回内・回外で、手関節近くの痛みを確認する

  • 肘の角度を変えても、手首の近くが痛むか。 回内・回外で手関節付近に症状がある場合は、位置を丁寧に聞き取ります。筋への負荷だけでなく、遠位橈尺関節の運動や、転倒などの外傷歴も確認します。
  • 手首を固定して回す課題と、手をつく課題を分ける。 回内・回外時痛が、軽く動かしたときにも出るか、荷重を加えたときだけ出るか確認します。肘を動かさず前腕を回す条件をそろえると、肩関節の代償を除いて比較できます。

遠位橈尺関節障害・TFCC損傷と、外傷後の前腕回旋痛

  • 深部筋の痛みと、関節の不安定感を混同しない。 手をつくと痛い、回すと引っ掛かる、外傷後に動きが変わったといった情報は重要です。方形回内筋を緩めれば解決すると決めず、必要な検査につなげます。
  • 小指側の関節痛や引っ掛かりは、深層筋の硬さとは限らない。 転倒後の回旋痛や不安定感では、遠位橈尺関節や三角線維軟骨複合体(TFCC)などの評価が必要な場合があります。深部にある筋名を知ることと、そこが痛みの原因と判断できることは別です。

深部へ押し込まず前腕周囲を施術し、回旋と握る動作を再評価する

  • 機能の理解を、触れられる組織への手技に反映する。 屈筋腱や神経血管の下にある筋を、体表から押し分けようとしません。前腕全体の回旋と握る課題を確認し、表層の軟部組織への接触後に動作を再評価します。
  • 施術できる表層組織と、機能から考える深層筋を区別する。 前腕の筋腹・周囲筋膜をマッサージし、神経血管や屈筋腱の下へ強い圧を加えないようにします。手技後は痛みのない回内・回外を促し、同じ握り方で回す動作を比較します。

深部筋の役割を知り、触診の限界も踏まえて施術を組み立てます。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

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4 Oct 2026

橈側手根屈筋|手首を曲げる痛みを、母指側への動きで分ける

ダイナミック筋膜リリースの実技

ダイナミック筋膜リリースの実技

橈側手根屈筋の手関節掌屈・橈屈と、尺側手根屈筋との違い

  • 手関節屈曲に、橈屈が加わる。 橈側手根屈筋は手首を掌側へ曲げるだけでなく、母指側へ傾ける働きも持ちます。尺側手根屈筋と同じ屈筋でも、横方向への作用は異なります。
  • 指を直接曲げる筋ではなく、手首の位置をつくる筋。 橈側手根屈筋は主に第2中手骨基部へ付着し、手関節の掌屈と橈屈に関わります。握る動作では指屈筋と協働して手首を支えるため、指が疲れるという訴えでも手関節の保持を確認します。

掌屈に橈屈を加えたとき、母指側の痛みが変わるか確認する

  • 曲げる方向を少し変えると、症状は変わるか。 手関節屈曲に母指側への動きを加えた場合と、小指側へ向けた場合を比べます。手掌側の腱の痛み、前腕筋腹の張り、しびれを分けて記録すると、接触する場所を選びやすくなります。
  • 指を握らない掌屈と、握った掌屈を比べる。 握る力を加えると症状が変わる場合、屈筋群全体の負荷と手首の角度を整理します。痛む場所が腱の走行上なのか、母指の付け根の関節なのかも具体的に尋ねます。

橈側手根屈筋腱周囲痛・母指CM関節痛と、手指の神経症状

  • 手首の掌側を一律に深く押さない。 腱の近くには動脈や神経が走ります。母指側の痛みをすべてこの筋の問題とせず、腱への負荷と関節の動きも確認します。
  • 手首母指側の痛みは、同じ病態を意味しない。 橈側手根屈筋腱周囲の痛み、母指CM関節の痛み、橈骨茎状突起付近の腱鞘痛では位置が異なります。触診する場所を明確にし、しびれがある場合は正中神経などの所見も別に確認します。

前腕掌側の筋腹を施術し、掌屈・橈屈とグリップ動作を再評価する

  • 筋腹と腱を区別し、握る動作で再評価する。 肘から前腕を支持し、筋腹への接触面と圧を調整します。施術後は手首を曲げる単独動作だけでなく、ラケットや器具を握る姿勢での反応も確かめます。
  • 橈骨動脈の拍動部を避け、筋腹と周囲筋膜をマッサージする。 手関節を楽な位置にして圧と方向を調整し、痛む腱へ刺激を集中させません。施術後は同じ掌屈・橈屈と軽い握りで比較し、作業時に保持しやすい角度も確認します。

二方向の作用を理解し、前腕屈筋群への手技を細かく選び分けます。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

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3 Oct 2026

尺側手根屈筋|小指側の手首痛と、尺骨神経の症状を区別する

リメディアルマッサージとスポーツ医学

リメディアルマッサージとスポーツ医学

尺側手根屈筋の手関節掌屈・尺屈と、豆状骨への付着

  • 屈曲と尺屈を組み合わせる筋。 尺側手根屈筋は手首を掌側・小指側へ動かし、豆状骨へ付着します。小指側で痛む場合、前腕の筋腹から手首の付着部まで、どこで症状が再現するかを確認します。
  • 同じ小指側でも、掌側と背側で働く筋は異なる。 尺側手根屈筋は掌屈・尺屈、尺側手根伸筋は背屈・尺屈に関わります。尺屈だけで痛む場合も、掌側・背側のどちらに症状が出るかを確認すると、施術する組織を選びやすくなります。

小指側の痛みを、掌屈・尺屈・手をつく動作で比較する

  • 力を入れて曲げる痛みと、手をつく痛みを分ける。 手関節屈曲・尺屈で出る症状と、荷重した手首での症状を比較します。同じ小指側痛でも、筋腱への負荷と関節内の問題を一つにまとめないことが大切です。
  • 豆状骨の圧痛と、前腕筋腹の張りを分ける。 付着部付近を押すと痛い場合でも、屈筋への軽い抵抗と手関節荷重で反応を比べます。痛む点があることと、その筋が動作時痛の主な要因であることを同じにしません。

尺側手根屈筋腱周囲痛・TFCC損傷と、尺骨神経障害

  • 尺骨神経のしびれを、筋の張りとして扱わない。 肘付近では尺骨神経がこの筋の二頭間を通ります。環指・小指のしびれや手指の筋力低下がある場合、圧を増して反応を見るのではなく、神経の評価を検討します。
  • 環指・小指の感覚変化と、局所痛を区別する。 尺骨神経障害では感覚や手内在筋の機能低下が手掛かりとなります。手首尺側の関節痛やTFCC損傷が疑われる状態とは必要な評価が異なり、すべてを前腕のこりとして扱いません。

尺側の筋腹と周囲筋膜を施術し、同じ握りと手関節運動で確認する

  • 付着部だけでなく、前腕の使い方を確認する。 筋腹への無理のない手技を選び、手首の角度と握力の条件をそろえて再評価します。道具を強く握り続ける負荷があれば、施術と合わせて負担のかかり方を整理します。
  • 肘の内側と手首の神経走行部へ、圧を集中させない。 筋腹・周囲筋膜へのマッサージ後、痛みのない掌屈・尺屈を促します。施術前と同じ握力条件で比較し、物を持つときの手首の位置と小指側痛が変わったか確認します。

手関節の方向別評価と神経の走行を、臨床触診へつなげます。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

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2 Oct 2026

浅指屈筋|指の第2関節を曲げる動きから、握る負担を考える

トリガーポイント療法の実技

トリガーポイント療法の実技

浅指屈筋のPIP関節屈曲と、深指屈筋のDIP関節屈曲との違い

  • 指先ではなく、中節骨へ付く。 浅指屈筋は主にPIP関節、すなわち指先から二つ目の関節を曲げます。末節骨へ付く深指屈筋との違いを知ると、「指を曲げる」という一言で済ませない評価ができます。
  • 指と手首を同時に伸ばすと、筋腱への伸張条件が変わる。 浅指屈筋は複数の関節をまたぐため、同じ指の動作でも手首の角度が違えば負荷が変わります。PIP関節の動きだけを見ず、手関節を含む筋腱の長さをそろえて比較します。

握り方と手関節角度を変え、指と前腕の痛みを比較する

  • 深く握る動作と、指先を伸ばした握りを比べる。 指先まで丸める握りと、PIP関節を曲げた握りでは負荷条件が異なります。仕事やクライミングでの具体的な握り方を確認し、どの指・どの関節の動きで痛むかを整理します。
  • 痛む指と、痛む関節を具体的に記録する。 指先から二つ目の関節を曲げるPIP屈曲と、指先のDIP屈曲を分けて確認します。前腕筋腹・指の付け根・関節のどこに普段の痛みが出るかを聞き取ると、筋腹への手技が妥当か考えやすくなります。

屈筋腱鞘炎・ばね指と、クライミングなどの指屈筋への反復負荷

  • 引っ掛かりを、前腕の筋だけで説明しない。 指の付け根に痛みや引っ掛かりがある場合、腱鞘などの問題も考慮します。腫れやロッキングがある指を、前腕マッサージだけで解決できるとは考えません。
  • 引っ掛かる指を、強く握らせて何度も再現しない。 腱鞘周囲の痛みやロッキングがある場合は、握る回数と強さを抑えて評価します。クライミング中の急な痛みでは腱や滑車系の損傷も考慮し、前腕のマッサージだけで対応を終えません。

前腕屈筋群の筋腹・筋膜を施術し、PIP屈曲とグリップ動作を確認する

  • 手首と指の位置をそろえて接触する。 多関節をまたぐため、手首を強く反らしたまま指を伸ばすと負荷が増えます。無理のない肢位で前腕屈筋群を扱い、施術前後は同じ握り方で症状を比較します。
  • 筋腹の張りに合わせて施術し、実際の握りで変化を確かめる。 手首と指を楽に支え、周囲筋膜と合わせて圧と方向を調整します。その後、痛みのないPIP屈曲を促し、同じ握り方と保持時間で痛む範囲を再確認します。

指の関節ごとの働きを理解し、握る作業や競技への手技を考えます。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

関連する実技:Sports Massage(スポーツマッサージ)。各講座の受講条件をご確認ください。

Hironori Ikeda講師によるハンズオントレーニング。チェンマイでの授業・実技指導・質疑応答は英語です。

1 Oct 2026

深指屈筋|指先を曲げる力と、握り込みの負担を見分ける

スポーツマッサージの実技

スポーツマッサージの実技

深指屈筋のDIP・PIP関節屈曲と、浅指屈筋との働きの違い

  • 末節骨へ付くため、指先の関節を曲げられる。 深指屈筋はDIP関節の屈曲に関わり、浅指屈筋との大きな違いは指先まで作用することです。握り込みではPIP関節などにも作用するため、DIPだけを動かす筋と限定するのも正確ではありません。
  • 指先を曲げることと、指全体を握り込むことを分ける。 深指屈筋はDIP関節だけでなくPIP関節などの屈曲にも関与します。指先から二つ目の関節を曲げる浅指屈筋と協働するため、どの関節の動きで痛むかを明確にする必要があります。

指先を曲げる動きと握り方を変え、指・前腕の痛みを確認する

  • 指先で引っ掛ける握りは、どの指で痛むか。 クライミングや荷物を持つ動作を確認し、指先の屈曲に力を入れた際の痛みと、前腕の張りを分けます。同じ握力低下でも、痛みで力を抑えているのか、動かしにくいのかを聞き取ります。
  • 手首の背屈を加えると、握り込みの反応は変わるか。 深指屈筋は手関節もまたぐため、手首の角度によって筋腱の長さが変わります。指を深く曲げた握りと指先を伸ばした握りを、同じ手首角度・同じ力で比べると負荷を整理できます。

深指屈筋腱損傷・屈筋腱鞘周囲痛と、握力低下の原因

  • 外傷後に指先が曲がらない場合は、施術より検査。 指を引かれた後の急な屈曲不能や腫れは、腱損傷を含む評価が必要です。単に深指屈筋が硬いと考えて、指を強く伸ばしたり前腕を深く押したりしません。
  • 腱損傷と、神経による指の屈曲力低下を区別する。 外傷後の一本の指の屈曲不能と、複数指の筋力・感覚変化では確認する情報が異なります。指先が曲がらない状態を、前腕の深部筋が硬いという説明だけで終えないことが大切です。

前腕屈筋群の筋腹・筋膜を施術し、DIP屈曲とグリップを再確認する

  • 手首の角度も含めて、負荷条件をそろえる。 指と手首を同時に強く伸ばす肢位を避け、前腕屈筋群へ接触します。手技後は同じ指・同じ握り方で比較し、競技の保持時間や反復数も把握します。
  • 指を支え、筋腹と周囲筋膜への圧を調整する。 手首と指を同時に無理に伸ばさず、前腕の張り方を確かめながらマッサージします。施術後は痛みのないDIP屈曲を促し、仕事や競技に近い握りで痛む範囲と保持のしやすさを比べます。

指先の働きから前腕の手技まで、握る動作を一続きで考えます。 Sports Massage(スポーツマッサージ)では、競技動作と練習負荷に合わせ、マッサージをコンディショニングへ応用します。

関連する実技:Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)。各講座の受講条件をご確認ください。

Hironori Ikeda講師によるハンズオントレーニング。チェンマイでの授業・実技指導・質疑応答は英語です。

30 Sep 2026

長母指屈筋|母指の先を曲げる動きと、つまむ動作の違い

呼吸・脊椎の手技実習

呼吸・脊椎の手技実習

長母指屈筋の母指IP関節屈曲と、母指球筋との作用の違い

  • 母指のIP関節を曲げる前腕の筋。 長母指屈筋は母指の末節骨へ付着します。母指球の筋と同じ「親指を動かす筋」でも、指先を曲げる働きと母指を向かい合わせる働きは分けて考える必要があります。
  • 母指の対立と、指先を曲げる動作は別の働き。 母指球の筋が母指を他の指へ向けるのに対し、長母指屈筋は前腕から腱を通してIP関節を曲げます。つまむ動作では複数筋が協働するため、母指球の張りだけを扱っても指先の機能は説明できません。

母指の先を曲げる課題と、側方ピンチで出る痛みを比べる

  • 母指の先を曲げるときと、指腹でつまむときを比べる。 スマートフォンや手作業で痛む場合、どの関節を使う場面で困るか確認します。母指IP関節の動き、母指球の痛み、手関節掌側の症状を一つにまとめません。
  • つまむ際に、母指IP関節を強く曲げていないか。 長母指屈筋と母指内転筋などの力の配分を、関節の位置から観察します。軽くつまむ場合と強く保持する場合で痛む場所が変わるかを確認し、前腕筋腹と母指付け根の症状を分けます。

長母指屈筋腱損傷・ばね母指と、前骨間神経障害による筋力低下

  • 屈筋腱への負荷と神経症状を区別する。 手指のしびれがあっても、長母指屈筋の張りが原因とは限りません。急な屈曲力低下や外傷後の動作不能は、筋腹のマッサージより必要な評価を優先します。
  • 感覚の変化がなくても、運動神経の問題は否定できない。 前骨間神経の障害では、長母指屈筋などの筋力低下が目立つ場合があります。急に指先を曲げられなくなった場合は、腱と神経のどちらも評価する必要があり、圧痛だけでは区別できません。

前腕屈筋群を施術し、母指IP屈曲とつまみ動作を再確認する

  • 前腕を支え、母指に余計な伸張をかけない。 手首と母指を楽な位置にして、施術できる屈筋群の圧や方向を調整します。施術後はIP関節屈曲と軽いつまみ動作を別々に再確認します。
  • 前腕筋腹と周囲筋膜を扱い、指先への負荷を段階的に戻す。 母指を無理に伸ばさず、手関節を支持してマッサージします。施術後は軽いIP関節屈曲から確認し、同じ物をつまむ課題で痛む位置と力の入れやすさを比べます。

母指の関節ごとの機能を理解し、日常作業に合う手技を組み立てます。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。

関連する実技:Sports Massage(スポーツマッサージ)。各講座の受講条件をご確認ください。

Hironori Ikeda講師によるハンズオントレーニング。チェンマイでの授業・実技指導・質疑応答は英語です。

29 Sep 2026

長橈側手根伸筋|手首の背屈と母指側への動きを、握り方から読む

マッサージ中の正しい姿勢

マッサージ中の正しい姿勢

長橈側手根伸筋の手関節背屈・橈屈と、短橈側手根伸筋との違い

  • 手首を反らし、母指側へ傾ける。 長橈側手根伸筋は第2中手骨へ付着します。短橈側手根伸筋と似た働きでも、起始・停止が異なるため、前腕外側の筋を一つの帯として扱わないことが大切です。
  • 起始と停止を分けると、痛む場所の見方が変わる。 長橈側手根伸筋は上腕骨外側上顆の上方から始まり、第2中手骨へ付着します。短橈側手根伸筋と起始部が同一ではないため、肘外側の痛みを一つの共通腱の問題へまとめないことが重要です。

手首を保持して握る課題と、背屈・橈屈で前腕外側痛を比較する

  • 握ったまま手首を反らすと、負担はどう変わるか。 器具を握る課題では、指の屈筋と手首の伸筋が同時に働きます。握る強さや手首の傾きを変えて症状を比べると、単純な背屈だけでは見えない負荷が分かります。
  • 指を動かさなくても、手首を支える筋は働く。 グリップを保持する際には、指屈筋と手関節伸筋群の協調が必要です。手首の角度と握る力をそろえて比較し、動きが少ない作業でも筋の保持負荷が続いていないかを確認します。

外側肘腱障害・前腕伸筋群の過負荷と、橈骨神経周囲の症状

  • 肘外側の痛みを、すべて同じ起始腱の問題にしない。 長橈側手根伸筋は短橈側手根伸筋と起始部が同じではありません。痛む場所と動作を照合し、橈骨神経周辺や関節を含む他の要因も考えます。
  • 痛みがあると、伸筋群の力の分担も変わる。 外側肘痛では、握力条件によって前腕筋群の活動の組合せが変わる場合があります。長橈側手根伸筋だけを原因筋として扱うより、短橈側手根伸筋・総指伸筋・尺側手根伸筋との協働も確認します。

橈側伸筋群の筋腹・筋膜を施術し、グリップ時の手関節保持を確認する

  • 前腕の向きをそろえて、筋腹を扱う。 軽い背屈・橈屈で収縮を確かめ、腱と筋腹を分けて接触します。手技後は本人の器具の持ち方に近い課題で、手首の保持と痛みを再評価します。
  • 筋腹への施術後、本人の作業姿勢で再確認する。 前腕を支えて筋腹と周囲の筋膜・結合組織をマッサージし、痛みのない背屈・橈屈を促します。道具を握る強さと手首角度を一定にし、痛む範囲と保持しやすさが変わったかを比べます。

手関節を支える筋の働きを、競技や手作業の負荷管理へ結び付けます。 Sports Massage(スポーツマッサージ)では、競技動作と練習負荷に合わせ、マッサージをコンディショニングへ応用します。

関連する実技:Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)。各講座の受講条件をご確認ください。

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28 Sep 2026

短橈側手根伸筋|テニス肘を考えるとき、握る動作を外せない理由

ディープティッシュマッサージの実技

ディープティッシュマッサージの実技

短橈側手根伸筋の手関節背屈作用と、握力発揮時の保持負荷

  • 指を握るときも、手首を支える仕事がある。 短橈側手根伸筋は手関節の伸展に関わります。物を握る際には、指屈筋によって手首まで曲がり過ぎないように、伸筋群の活動も必要になります。
  • 手首が動いていなくても、背屈方向の筋力は必要。 指を握ると手首を掌屈させる力も生じるため、短橈側手根伸筋などが手関節を支えます。マッサージの対象を選ぶ際は、ラケットを振る瞬間だけでなく、握って保持する時間にも注目します。

握る強さと手首角度を変え、外側上顆付近の痛みを比較する

  • 手首の動きが小さくても、負荷は小さいとは限らない。 ラケットや工具を強く握って保持する課題と、力を抜いた背屈を比べます。動いていないから休んでいるとは考えず、保持する力と反復時間を確認します。
  • 弱い握りと強い握りで、同じ痛みが出るか。 握力を上げると痛みが増す場合も、手首の角度を変えると反応が変わる場合もあります。痛みが出る力と姿勢を記録すると、施術後に「押すと柔らかい」以外の基準で比較できます。

外側肘腱障害と、橈骨トンネル周囲痛・関節由来痛の違い

  • 肘外側痛は、圧痛点だけで確定しない。 外側上顆部の腱障害と関連の深い筋ですが、同じ場所の痛みに神経や関節の要因が含まれることもあります。強い摩擦を繰り返して痛みを我慢させることは、痛む動作に合う施術とはいえません。
  • 外側肘腱障害では、炎症という説明だけで手技を決めない。 持続する腱の痛みでは、腱への負荷と周囲筋の使い方を含めて考えます。指の伸展力低下や神経に沿う痛みがある場合は、腱の圧痛とは分けて評価します。

短橈側手根伸筋周囲を施術し、背屈と痛みのないグリップを再確認する

  • 筋腹への接触と、仕事量の調整を組み合わせる。 施術の刺激量を本人の反応に合わせ、同じ握力条件で痛みを再確認します。手技だけでなく、グリップ径、保持姿勢、作業を続ける時間も確認します。
  • 腱付着部へ強い摩擦を繰り返さず、筋腹を扱う。 筋腹と周囲筋膜への圧・方向を反応に合わせて調整します。手技後は同じ背屈抵抗とグリップ条件で比較し、翌日の作業負荷まで考慮して刺激量を選びます。

筋機能を知ることで、局所のマッサージを具体的な作業動作へつなげられます。 Sports Massage(スポーツマッサージ)では、競技動作と練習負荷に合わせ、マッサージをコンディショニングへ応用します。

関連する実技:Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)。各講座の受講条件をご確認ください。

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