機能解剖学とスポーツ医学マッサージ|痛みの評価・臨床触診を学ぶRSMブログ
5 Aug 2026
短趾屈筋|指先を丸める力と、荷重を受ける足底の働きを分ける
短趾屈筋の第2〜5趾PIP関節屈曲と、縦アーチの荷重応答への関与
- 中節骨へ付くため、指先のDIP屈曲とは区別する。 短趾屈筋は踵側から第2〜5趾の中節骨へ向かい、主にPIP関節の屈曲に関わります。末節骨まで達する長趾屈筋との違いを知ると、趾を曲げる課題を関節ごとに具体化できます。
- 足内在筋は、床をつかむ力だけをつくるわけではない。 短趾屈筋などは足部の荷重に応答し、縦アーチの変形と戻りにも関わります。足趾を強く丸められることを、そのまま立位や歩行の支持機能がよい証拠としないことが重要です。
PIP屈曲・DIP屈曲・片脚支持で、足底痛と趾の使い方を比較する
- 指先だけを丸める動きと、PIP関節を曲げる動きを分ける。 足関節位置をそろえ、足底中央の筋腹や趾関節のどこに痛みが出るか確認します。長趾屈筋の張りと足内在筋の働きを一括りにせず、触診と動作を照合します。
- 立位で足趾を握り込まずに荷重を受けられるか。 両脚・片脚の支持で足趾の形と痛む位置を観察します。足部を安定させるために強く握っている場合は、足首・股関節を含む支持条件も確認し、筋腹の過緊張だけで説明しません。
足底腱膜症・足底筋腹痛と、足底神経のしびれや趾関節痛
- 足底の痛みを、すべて足底腱膜症と即断しない。 踵の付着部痛、足底中央の筋腹痛、趾関節痛、しびれを分けて聞き取ります。朝の一歩目や長時間立位での変化も確認し、押した場所の痛みと普段の症状が一致するかを確かめます。
- 足底の鋭い痛みや感覚変化には、神経などの評価も必要。 局所の硬さを筋膜の癒着と決めて、深い圧を続けないようにします。外傷後の腫れや強い荷重時痛がある場合も、施術の適否を先に判断します。
短趾屈筋の筋腹・周囲筋膜を施術し、趾屈曲と立位・歩行を再確認する
- 足底の筋腹と周囲筋膜を、趾を支えた状態でマッサージする。 踵付着部や神経血管へ圧を集中させず、足趾を無理に反らした位置で押し込みません。筋の張りと本人の反応を確認し、接触面・圧・方向を調整します。
- 痛みのないPIP屈曲を促し、同じ立位・歩行で比較する。 施術後はDIP屈曲による握り込みの代償を分け、足底痛と荷重しやすさを確認します。足底を押した感触だけでなく、本人が困っていた歩く・立つ動作で再評価します。
足趾の関節と足内在筋の機能を分け、足底への手技を歩行・走動作へつなげます。 Trigger Point Therapy(トリガーポイント療法)では、臨床触診・筋機能評価から、施術する組織と手技を選ぶ力を養います。
関連する実技:Sports Massage(スポーツマッサージ)。各講座の受講条件をご確認ください。
Hironori Ikeda講師によるハンズオントレーニング。チェンマイでの授業・実技指導・質疑応答は英語です。

